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サビトールを使ってサビ落とし

錆びる原因

ステンレスでも要注意

なぜ錆びるのか

錆びは酸素と水によって鉄が酸化(腐食)することで発生します。
鉄はもとの自然な姿(鉄鉱石)に戻ろうとします。
鉄鉱石は酸素と結びつき酸化している状態(酸化鉄)が本来の姿です。
鉄は水があることで酸素と反応しイオン化(大気中で自然に還る)して錆びが進行します。
宇宙など酸素や水がない乾燥した環境であれば錆びは発生しません。
しかし、地球には大気中に酸素や水があります。
包丁の水気を拭き取ることで、酸化は進行するものの時間をかけてゆっくり酸化します。
水気を拭き取らなければ一晩でも茶色く錆びることがあります。
錆びやすさは湿度によっても変わり、湿度の高い時期は錆びやすくなります。

ステンレスが錆びにくい理由

ステンレスとハガネの定義
ハガネ⇒0.04~2.14%の炭素を含んだ合金
ステンレス⇒ハガネにクロムを10.5%以上含めた合金

クロムが含まれることにより、耐食性(錆びにくさ)が向上します。
クロムは酸素と結合しやすいため、鉄よりも先に結合し酸化皮膜を形成します。
酸化皮膜とは目視できな極薄い酸化物の膜のことで、
これがあることによりそれ以上錆びなくさせます。

ステンレスでも錆びることがある

ステンレスは錆びない材質ではなく、錆びにくい材質です。
ある条件で錆びることがあります。

ステンレスが錆びる条件
・ 他の金属と触れることでのもらい錆
・ 塩分
・ 汚れや傷

「もらい錆」は、錆びができた金属から錆びが移ることです。
包丁を置くときに、金属同士触れていると錆びる場合があります。

「塩分」は表面の酸化皮膜を壊してしまい錆びやすくなります。
海岸の近く、塩素系の漂白剤を使用したとき、醤油が付いたとき、
などは早めに洗い流さす必要があります。

「汚れや傷」は表面に何かが付着していることによって錆びやすくなります。
付着していることでステンレスの表面に酸素が届かず酸化皮膜を形成できなくなります。

お手入れ

錆びる前に、錆びない予防を

ハガネのお手入れ

ハガネは酸化皮膜を形成しないため錆びやすい材質です。
錆びていない状態というのは、鉄が元の状態に戻ろうとしているのを阻止している状態です。
何も対処していなければ錆びは進行していきます。

気をつけること
・ 使用後、すぐに洗う
・ 水分を丁寧に拭き、乾燥させる
・ 乾燥後、油(食用油)を表面に塗る
・ 長期間使用しない場合は新聞紙で包む

水分や汚れがあることにより短時間でも錆びることがあります。
よく洗い、乾いた布やキッチンペーパーなどで水分を拭き取りましょう。
油を表面に塗ることで油膜ができ、鉄と酸素の結合を阻止することができます。
湿気により時間がたつと錆びやすくなるため、新聞紙で包むことにより錆びにくくなります。

ステンレスのお手入れ

ステンレスは酸化皮膜を形成できることにより錆びにくくなります。
しかし、錆びないわけではなく注意しないと錆びる可能性があります。

気をつけること
・ 汚れがないように丁寧に洗う
・ 塩分に触れたらすぐに洗う
・ 金属同士が触れないよう置く場所に気をつける

水分が多少残っていても錆びることはあまり見られませんが、
水道水にも微量の塩素が含まれているため、拭いたほうが良いです。

包丁さび取りについてのQ&A

ここからは、包丁さび取りについてのご質問にお答えしていきます。

Q:包丁のサビを簡単に取る方法は?

A:包丁のサビ取りには、クレンザーを使用する方法があります。まず、包丁にクレンザーを適量置き、柔らかいスポンジやワインのコルクなどを使って優しく擦ります。これにより、サビをきれいに除去することができます。また、別の方法としてサビ取り専用の消しゴムを利用することも可能ですが、包丁の表面に傷がつく場合があるので、気を付けて作業しましょう。サビが深く浸透している場合は完全には取れないことがあります。そのような場合は、強く擦りすぎないよう注意してください。

Q:ステンレス包丁のサビ取りはどうすればいいですか?

A:包丁用のステンレス鋼材はサビにくい性質を持っていますが、完全に錆びないわけではありません。そのため、使用後は水分に特に注意が必要です。水に長時間浸けておいたり、食材を切ったまま放置すると、錆びるリスクが高まります。もし錆びてしまった場合は、サビ取り用の消しゴムなどを使って、優しく擦り取ることで対処できます。錆びを見つけたら、できるだけ速やかに除去することが大切です。