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包丁の情報

包丁を自分で鏡面仕上げできるのか?

鏡面仕上げ

 

料理人から自分で鏡面仕上げは出来ますか?という質問を良くいただきます。実際には實光刃物で行う鏡面のように鏡上にすることは難しいですが手作業でもある程度鏡面にすることは可能です。

今回はホームセンターで揃う道具を使ってできるそのノウハウを公開いたします。

ですが、包丁の種類にもよりますが片面だけでも時間にして約2時間掛かるのでそれを覚悟して今からご紹介する記事を読んでください。2時間後あなたも鏡面された包丁を手にすることが可能です。

包丁の鏡面仕上げに必要な道具

・耐水ペーパー(#400・・・#2000)
・消しゴムetc..(耐水ペーパーを固定するため)

・白棒、青棒※ホームセンターで購入できます
・布(白棒、青棒を擦りつけるため)

今回は鎌薄刃包丁を鏡面仕上げにしてみます

鏡面は平の部分をやります。
今回は切刃に当てたくないのでテープを貼ります。準備として包丁が動かないようにしっかりと固定します。布巾や滑り止めシートなどを使うと良いです。

それでは磨いていきます。

耐水ペーパーで磨く際、消しゴムのようなもので固定することにより、均一に磨くことができます。擦り方は必ず一定方向に、下から上まで大きく動かします。少しでも斜めにずれたり、こまめに動かすと目立つ傷が入ります。

鏡面仕上げのやり方

まずは耐水ペーパーの#400から磨いていきます。ここの作業が一番大事です!この作業を一番長くしてください!この下段階でしっかり磨いていないと、後から目立った傷が浮き出てきます。すべての目を#400の目にしてから次の段階へいってください。
そして、#600、#1000、#1500、#2000。この時点でこのようにかなり鏡面になっていないといけません。

それでは白棒、青棒の作業に入ります。
用途として
白棒は研磨力があるため表面の細かい傷をならし、光沢を与えます。青棒はさらにピカピカに光らせてくれます。布に白棒を擦りつけ包丁を磨いていきます。約15分

かなり光ってきました。

最後に仕上げの青棒で磨きます。約15分

鏡面仕上げの完成です!

 

鏡面部分に写り込ました實光のロゴマークを見て下さい。綺麗に写り込んでいます。何もしていない時の違いを見て下さい。2時間かければ自分でも鏡面仕上げが出来ます!自分でも鏡面仕上げが出来ます!

 

 

柄の付け根の部分はどうしても磨けないので、多少濁ってしまいます。

包丁を鏡面にすることで見た目のきれいさはもちろん、包丁を丁寧に扱おうとする意識が高まり、包丁の寿命にも影響してきます。

實光刃物の鏡面と手作業の鏡面、この写真では仕上がりにそこまで違いはありませんが、いろんな角度から見たときに違いが分かります。そこはやはり全然違います。下地の残り具合や包丁を持った時の綺麗さなどはやはり職人技です。

 

 

画像で違いを見せるのは難しいですが、アップにした時に包丁に反射したロゴマークの移り具合に大きな違いが分かります。

 

 

完全な鏡上の包丁を手にとってご覧になりたい方は是非、實光刃物へお越しください!とても珍しい全面鏡面の包丁もございます。職人技は見ているだけでも楽しいですし、料理への意識も変わってきます。ぜひ、實光の包丁で料理を楽しんで下さい!

この記事をご覧になって、やってみたという方がいればその報告もお待ちしてます!

↓動画で見たい方はこちら↓

鏡面仕上げについてよくある質問

包丁を鏡面仕上げにするメリットは?

鏡面仕上げの包丁は、食材を切る際の摩擦を最小限に抑えることができます。これにより、食材の細胞を損傷せずに、美しい形状で切ることが可能になります。さらに、鏡面加工された包丁は見た目においても優れています。高級感があり、華麗で凛とした雰囲気を演出します。キッチンのカウンターなどに置いておくと、その存在感で目を引くこと間違いなしです。このような包丁は、機能面だけでなく、デザイン面でも魅力的な選択肢となります。

包丁の鏡面仕上げの研ぎ方は?

包丁を手作業で鏡面仕上げにする作業は、時間と根気が必要です。まず、耐水ペーパーを使用して一方向に磨き、その後順番に粒度を上げていきます。具体的には、#240の耐水ペーパーで縦方向に磨き始め、次に#400で横方向に、#600で再び縦方向にというように切り替えていきます。その後、#1000の耐水ペーパーで横方向、#1500で縦方向に磨きます。これらの工程を経ることで、鋼材の表面の凹凸が取り除かれ、滑らかになります。最終的に、#2000、#5000、#10000の液体研磨剤を使用して磨き上げることで、鏡面仕上げを完成させます。

鏡面仕上げのメリット・デメリットは?

鏡面仕上げを施した包丁は、その滑らかな表面のおかげで、食材の繊維を崩しにくくなります。これは、刺身のような繊細な食材を切る際に特に有効で、鋭い角度と美しい形状での切断が可能になります。さらに、スムーズな表面は水分の浸透を抑えるため、通常の包丁よりも錆びにくい特性を持ちます。しかし、鏡面仕上げにはデメリットもあります。その一つは、滑らかで光沢のある表面がキズなどを目立ちやすくなることです。このため、洗浄時には特に注意が必要で、表面を傷つけないよう柔らかいスポンジを使用して丁寧に洗うことが推奨されます。これにより、包丁の美しさと性能を長期間維持することができます。

包丁の鏡面仕上げとは何ですか?

鏡面仕上げは、包丁の表面を鏡のように磨き上げ、食材が映り込むほどの光沢を持たせる技術です。この仕上げにより、包丁は高級感を増し、視覚的にも非常に魅力的になります。特に、お客様に直接見せる場面、例えばカウンターでの使用において、この種の包丁は人気があります。見た目の美しさと高級感を求めるお客様にとって、鏡面仕上げの包丁は特に魅力的な選択となるため、購入される方が多くいらっしゃいます。

この記事を書いた人
實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)
「實光刃物(じっこうはもの)」は大阪の堺で明治33年に創業し、包丁(刃物)の製造と販売をしています。一期一会の精神で、お客様との瞬間を大切に。切れ味へのこだわりを胸に、日々技術の向上に励んでいます。技術の継承と共に、将来は世界中で愛される堺包丁のブランドを築き上げる夢を抱いています。【四代目 プロフィールを見る】
實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)
「實光刃物(じっこうはもの)」は大阪の堺で明治33年に創業し、包丁(刃物)の製造と販売をしています。一期一会の精神で、お客様との瞬間を大切に。切れ味へのこだわりを胸に、日々技術の向上に励んでいます。技術の継承と共に、将来は世界中で愛される堺包丁のブランドを築き上げる夢を抱いています。
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