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【實光ペティ包丁で解体】丸鶏のローストチキンと秋の味覚|堺實光

オーブンから取り出したこんがり黄金色のローストチキン全体像

11月の第4木曜日はアメリカでいうところの感謝祭。Thanksgivingサンクスギビングという言葉を聞くこともあるかもしれない。
この感謝祭の由来は、1620年代にイギリスからの移民(ピルグリム)が北米に上陸したことによる。最初の冬は厳しくて移民の多くが飢えたらしい。そこへ、先住民たちが農業を教え、秋に初めての大収穫を祝った。その時の食卓にアメリカ大陸の野生の七面鳥がのった。

つまり感謝祭とは、
☆ターキーはアメリカ大陸の恵みの象徴
☆新大陸での「感謝」と「豊かさ」を表現する食材
☆大人数の食卓に適した大きさと栄養価

この感謝祭の本質は世界共通ではないだろうか。

新しい土地への感謝。日本では引っ越し先でいただく、引っ越しそば。これとて、新しい土地で長く幸せになれるようにと家族で一緒にいただく習慣だ。昨今は引っ越しそばのお裾分けなどという習慣は消え失せているやもしれないが、新しい土地で家族で囲む食卓は、新たな決意を固めるのに適している。

さすがに本場のターキーを用意するのは難しいため、今回は大きめの丸鶏で代用する。 

悩ましいのは、その中身(スタッフィング)だ。伝統的な詰め物はパンの角切りと野菜だという。焼き上がる間に肉から溢れ出る旨味と水分を、パンに吸収させる狙いがあるのだろう。だが、今回仕込むのは「チキンライス」。 確かな包丁仕事で整えた丸鶏に、この鮮やかな一皿を詰め込んでいく。

あらかじめチキンライスは作っておいて、鳥を綺麗にお掃除。最後まで感謝して食せるように。販売される段階でかなり綺麗になっているのであまり神経質になることはないと思う。
内臓も取られているのでホント、詰めるだけ。
あとはお尻をきちんと閉じて足を交差させる。肉汁が流れ出ないように凧糸でしっかり結んで。まあるく可愛らしく赤いゆりかごに寝かしつける。

 

【堺實光 感謝祭のローストチキン】 

切り分けは感謝の気持ちを込めて。
よく切れる包丁があれば、軟骨の部分も難なく切り分けられる。

大人気のもも肉は2本だけなので王様がとるかも。

感謝祭よろしく、デザートはかぼちゃのプリン。
アメリカの友人のママから受け継いだレシピだ。

食卓を囲めることに感謝を。

 

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)
「實光刃物(じっこうはもの)」は大阪の堺で明治33年に創業し、包丁(刃物)の製造と販売をしています。一期一会の精神で、お客様との瞬間を大切に。切れ味へのこだわりを胸に、日々技術の向上に励んでいます。技術の継承と共に、将来は世界中で愛される堺包丁のブランドを築き上げる夢を抱いています。
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