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街歩きで人気!東京・合羽橋の包丁専門店【實光刃物】を徹底紹介

街歩きで人気!合羽橋の包丁専門店【實光刃物】を徹底紹介

東京・台東区にある合羽橋道具街は、料理好きの聖地。合羽橋、ご存知の方にはいまさらですが「かっぱばし」と読みます。地元では「かっぱ橋」と表記されることも多いまち。プロも一般客も「包丁を買うなら一度は行ってみたい」と口を揃える場所です。

今回は、そんな合羽橋で大阪堺包丁専門店「實光刃物 合羽橋店」を、素敵な包丁探しと街歩きを兼ねてご紹介します。
堺の伝統が息づく包丁を実際に手に取り、現在お使いの包丁研ぎ直しをお願いしながら、のんびり街歩きも楽しむ!そんな“モノとコト”を味わえる一日です。

【料理道具の街・合羽橋。専門店が並ぶ通りには包丁を探す人の姿】

上野と浅草の間に広がる、料理人の通り。道具好きにはたまらない街並み。

【合羽橋道具街の入口に佇む實光刃物。日差しが暖簾を優しく照らす】

【合羽橋道具街の入口に佇む實光刃物。日差しが暖簾を優しく照らす】

秋晴れの土曜の午前、ベビーカーを押す夫婦が合羽橋道具街へ。浅草でお参りした後に、田原町方向に歩いて立ち寄ることも可能な距離です。
風に揺れる暖簾に「實光刃物」の文字が浮かびます。

ベビーカーを置く専用のスペースが1階に用意されてます。ベビーカー必須の家族にとって優しい配慮です。

1階はギャラリー風になっており、大きなまぐろ包丁をはじめ、普段なかなかお目にかかれないような包丁を展示しています。刃の形から、ハンドルにいたる細部にまでこだわって作られた、實光刃物が飾られています。

【實光刃物ショールーム入口に飾られたまぐろ包丁。熟練職人の技術を象徴する一本】

【實光刃物ショールーム入口に飾られたまぐろ包丁。熟練職人の技術を象徴する一本】

【實光刃物合羽橋店階段下にはベビーカー置き場】

【實光刃物合羽橋店階段下にはベビーカー置き場】

【實光刃物合羽橋店オブジェの炭と螺旋階段】

【實光刃物合羽橋店オブジェの炭と螺旋階段】

お洒落な螺旋階段には素敵なオブジェ。鉄を溶かすのに使われる炭を使用しています。サステナブルな活動をされるアーティストの作品です。 
 

【木の温もりが漂う店内。堺職人が手掛けた包丁が整然と並ぶ】

【木の温もりが漂う店内。堺職人が手掛けた包丁が整然と並ぶ】

店の中は木の温もりに包まれ、包丁の刃が光を反射しています。
数人のスタッフが気軽に声をかけ、包丁の重さや握り心地を丁寧に説明します。豊富な知識はもちろんだけど、とにかくフレンドリー。

壁に飾られた包丁も、實光刃物オリジナルです。お手に取ることもできます。その際は近くのスタッフにお声がけください。

【他社製品の研ぎ直し相談中】

【他社製品の研ぎ直し相談中】

「他社製の包丁でも研いでもらえますか?」とよくお客様に聞かれます。實光刃物では他社製品でも研ぎ直しをいたします。これはメーカーならではの非常に強いところです。「よそのメーカーさんの包丁でも研いでくれるって、最高のサービス!」お客様には非常に好評です。

スタッフ側としても、包丁をとても大切に使用してくださるお客様と、話がはずんでそれだけでも嬉しい瞬間。

【他社製品のとぎ直し受付終了し、しばらくお預け】

【他社製品のとぎ直し受付終了し、しばらくお預け】

研ぎ直しの依頼を受けた後、よろしければ、實光刃物を紹介いたします。お客様の好みを細かく丁寧にヒアリングして、何本か紹介。シンプルなボディがナチュラル系の家族に合いそうとか、日本刀並みの切れ味を望んでいらっしゃるとか。

鋼はきらきら美しく光の角度で表情を変えます。「これ、家にあったらうっとりするね」と微笑む方。その切れ味に感動する方。「こんなの、見たことない!}と驚かれる方。どれにしよう?と迷われる方も大勢おられますが、我々スタッフが丁寧にご案内致します。

ショーケースに並んでいるものだけではないので、好みを伝えていただければそれに合ったお品をご紹介します。「包丁についてはあまり知らない」という方にも、用途や重さなどあなたにあった包丁を一緒にお選びさせていただきます。

實光刃物の魅力と3つの人気シリーズ

【包丁を手に取って確かめる来店客。スタッフが重さと握り心地を丁寧に案内】

【包丁を手に取って確かめる来店客。スタッフが重さと握り心地を丁寧に案内】

堺という町の名前を聞くと、多くの料理人がまず思い浮かべるのが「刃物」。昔は和食の料理人の方が圧倒的でしたが、現代では洋食の料理人の方もたいへん多く、實光刃物合羽橋店には、有名ホテルのシェフの方々が大勢いらっしゃいます。

古くは室町時代に鉄砲鍛冶が根付き、鋭い刃物づくりの技が発展したといわれています。なかでも江戸初期、魚をさばくために考案された厚手の包丁。これが「出刃包丁」の始まりです。考案した職人さんが出っ歯だったからとの逸話が残っています。

堺の職人が工夫を重ね、刃に厚みを持たせて骨ごと切れる形を生み出したことで、日本の料理文化は大きく変わりました。いま私たちが当たり前に使う出刃包丁は、堺の創意から生まれた道具なのです。

實光刃物は、この堺で生まれ育った老舗ブランド。創業から120年以上、出刃包丁の発祥地で受け継がれてきた技術を現代に伝えています。職人の信条はただひとつ「良い素材を、正しく仕上げる」。この繊細な仕事を支えるのは、職人たちの手の感覚。0.01mmの角度差を指先で感じ取り、鋼の音で焼き入れの温度を判断します。料理人はもちろん、家庭のキッチンにも似合う。用途や生活スタイルに合わせて選べる多彩なラインナップだからこそ、料理人も家庭の料理好きも、實光刃物の包丁を長く愛用するのです。

 

中でも特に人気なのがこの3シリーズ。

【ハイブリッド包丁シリーズ】 【ハイブリッド包丁シリーズ】

CK ハイブリッド包丁シリーズ

ステンレスの扱いやすさと鋼の切れ味を融合。初めての一本にも最適。刃が鋼です。切れ味に関していえば、勝るものはありません。黒檀のハンドルもステキです。日本刀を彷彿させる鋭い切れ味を楽しめます。

ロコVG10三徳包丁

ロコシリーズ

日本産の樫の木を使用したハンドルです。Made in Japanにこだわり、普段使い用の包丁でも手間暇はおしみません。シンプルながらもなめらかなボディ、軽さは手の小さなかたにも好評です。

【秘宝シリーズ】 【秘宝シリーズ】

秘宝シリーズ

堺の名工による實光刃物オリジナル限定モデル。こちらはクイーンと名付けられた非常に上品な一本。コバルトスペシャルとよばれる鋼材で作られていて切れ味もお手入れの簡単さも群を抜いています。職人の技に支えられた切れ味はもちろん、研ぎ直しやメンテナンスなどアフターケアの充実も支持の理由。

「他社の包丁でも持ってきてください」と言える職人さんの懐の深さが、多くの料理人や家庭に愛される所以です。

 

田原町の街歩きで味わう“暮らしの延長線

田原町の名店・パンのペリカン。焼きたての香りが行列を誘う 田原町の名店・パンのペリカン。焼きたての香りが行列を誘う

【田原町の名店・パンのペリカン。焼きたての香りが行列を誘う】 

包丁を買ったあとは、田原町方面へ。最初におすすめしたいのは、昭和17年創業のパンのペリカン田原町で有名なパン屋さんです。予約必須。午前中は食パンのみ。午後からロールパンが焼かれます。

焼きたての食パンとロールパンの香りが通りに漂い、「このパンをさっきの包丁で切ってみたいね」と思われること請け合いです。その先数10メートル先にペリカンカフェがあります。常に行列ですが、番号札を取ればQRコードを読み込めるので、順番が来るとスマホにお知らせがきます。

この辺りはコアなお店が多いので待ち時間に歩いているだけでも新しい発見があります。大型店ではなく、小さなブティック型の店舗が多く、休日は個性あふれるお店を見ようとする若い人で賑わいます。

【胡麻の油問屋 磯村政次郎商店】

胡麻の油問屋 磯村政次郎商店】

こちらは、焙煎ごま油の香りが漂う小さな専門店。創業70年を超える田原町の老舗。瓶を手に取りながら香りをかがせていただけます。ザ・職人とゆうかんじのご主人が丁寧にごま油の美味しい食べ方をお話してくれます。お店の中は昭和レトロな素敵なデザインのボトルや缶がたくさん!

【喫茶店の窓越しに差し込む光。合羽橋散歩の締めくくりにぴったりの一杯】

【喫茶店の窓越しに差し込む光。合羽橋散歩の締めくくりにぴったりの一杯】

休憩に寄ったのは気になってたペリカンパンのカフェ。静かにコーヒーを飲みながら、今日買った包丁と、これからの料理の話で盛り上がること!もちろん焼きたてのパンのお味見も忘れません。炭火焼です。香ばしい!

夕暮れの合羽橋で締めくくる

【夕暮れの合羽橋通り。包丁店の看板に明かりが灯り始める時間】

【夕暮れの合羽橋通り。包丁店の看板に明かりが灯り始める時間】

夕方、オレンジ色の光が通りを包みます。様々な商店が立ち並ぶので、ついつい買い物袋がかさみます。。

包丁を研ぎ直しに預け、選び、街を歩く。モノを買うだけでなく、その背景にある文化を感じる時間——合羽橋には、そんな穏やかな一日があります。

實光刃物 合羽橋店は、職人の技と人の温かさが交わる場所。観光の途中でも、研ぎ相談だけでも、気軽に立ち寄ってみてください。

🔗 實光刃物公式サイトはこちら:
https://jikkocutlery.com/

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)
「實光刃物(じっこうはもの)」は大阪の堺で明治33年に創業し、包丁(刃物)の製造と販売をしています。一期一会の精神で、お客様との瞬間を大切に。切れ味へのこだわりを胸に、日々技術の向上に励んでいます。技術の継承と共に、将来は世界中で愛される堺包丁のブランドを築き上げる夢を抱いています。
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