定年祝いや退職祝いの贈り物を探して来店されるお客様の多くは、最初から「包丁を贈ろう」と決めているわけではありません。「これからの時間を楽しんでもらえるものがいい」「長く使ってもらえるものを贈りたくて」そんな会話の中で、包丁という選択肢に行き着く方が少なくありません。
この記事では、實光刃物の接客の現場で実際によく聞く声をもとに、なぜ定年祝い・退職祝いに包丁が選ばれるのかをお伝えします。

定年後の暮らしの中で、二人で包丁を使いながら料理をしている手元の様子
定年祝いや退職祝いの贈り物として包丁が選ばれる背景には、料理が得意だから、特別な道具だから、といった理由とは少し違う共通点があります。 それは、日々の接客の現場で感じてきたものです。
料理の腕前ではなく、「毎日使う道具」という理由
定年祝い・退職祝いとして包丁を選ばれる理由を伺うと、 料理が好きだから、腕前があるから、という声は実はそれほど多くありません。それよりも、「これから家で過ごす時間が増えるから」「毎日の食事を、少し丁寧に楽しんでほしくて」といった言葉をよく耳にします。
定年を迎えると、生活のリズムは大きく変わります。家で食事をする回数が増え、自然と包丁を手に取る場面も増えていく。包丁は、料理の上手・下手に関わらず、毎日必ず使う道具です。
切るたびに気持ちが違う、台所に立つ時間が楽しくなったと感じられる包丁は、 節目の贈り物として選ばれやすいのかもしれません。
接客でよく聞く、最初のひと言

包丁選びについて、店舗スタッフが来店客に説明をしている接客の様子
定年祝いや退職祝いの包丁選びで、接客の中でよく聞く言葉があります。そのひと言には、包丁が贈り物として選ばれる理由が、分かりやすく表れています。
「自分では、なかなか買わないんですよね」
「切れ味が落ちてきたのは分かっているんですが、まだ使えるし、そのままになっていて」
そんな風に話される方は、決して少なくありません。包丁は毎日使う道具でありながら、不便を感じても買い替えの優先順位は後回しになりがちです。特に長く同じ包丁を使っているほど、「いつかは」と思いながら、そのまま使い続けているケースも多いように感じます。
だからこそ、自分では選ばなかった包丁を贈り物として受け取ったとき、「こんなに違うんだ」と驚かれることがあります。自分ではなかなか買わないものだからこそ、節目の贈り物として包丁が選ばれる。接客の現場では、そんな場面を何度も目にしてきました。
贈り物として選ばれやすい包丁の考え方

實光刃物の店舗カウンターで、包丁が入った紙袋を受け渡す前の様子
一番高いものや特別感のあるものが、必ずしも選ばれるとは限りません。むしろ接客の中で多いのは、無理なく、長く使ってもらえるかどうかを重視する声です。毎日の暮らしの中で使う道具だからこそ、手や腕に無理がかからず、これからの生活に自然となじむことが大切にされています。
定年祝いで大切にされるポイント
贈り物として包丁を選ぶ際、特に意識されているポイントは、次の3つです。
・重すぎないこと
手に取ったときに負担を感じにくく、毎日の料理で無理なく使える重さであること。
・家庭で扱いやすいこと
特別な技術がなくても、普段の食事づくりに自然に使えることが安心につながります。
・研ぎ直して長く使えること
一度きりではなく、手入れをしながら使い続けられる点も、節目の贈り物として大切に される理由のひとつです。
こうした考え方から、 派手さよりも使い続けやすさを重視した包丁が、定年祝い・退職祝いの贈り物として選ばれやすいように感じます。
そうした理由から、よく選ばれる包丁の例
ここまでご紹介してきたような理由から、定年祝い・退職祝いの贈り物としては、切るものを限定せず、毎日の料理に使いやすい包丁が選ばれることが多くなります。中でも、接客の現場でよくご案内するのが、三徳包丁や牛刀といった、用途の幅が広い万能包丁です。
三徳包丁・牛刀が多い理由
三徳包丁や牛刀は、肉・魚・野菜と切るものを限定せずに使えるため、生活スタイルが変わっても無理なく使い続けられます。また、ご家族で共有しやすい形状であることも、贈り物として選ばれやすい理由のひとつです。
そうした条件を踏まえた上で、實光刃物では、次のような包丁を選ばれることが多くあります。

【秘宝】ジャック 牛刀 實光オリジナルのハンドルは、長い時間調理する時に疲れにくい設計になっています】
ステンレスSG2鋼を使用した包丁で、切れ味の持ちが良く、日々のお手入れがしやすい点が特徴です。
實光オリジナルの、先に向かって細くなる刃の形状は、刃を食材に入れやすく、摩擦を抑えながら切ることができます。そのため、力を入れすぎることなく、食材の断面をきれいに仕上げたい方にも向いています。
ハンドルは手になじみやすいアーチ型で、金属製ハンドルに比べると軽量。包丁を動かしやすく、毎日の料理でも扱いやすい一本です。

軽量で初心者でも料理しやすい包丁・ダーク色で汚れも目立ちにくいハンドル
同じくステンレスSG2鋼を使用し、切れ味の持ちと手入れのしやすさを兼ね備えた包丁です。
黒いハンドルは汚れが目立ちにくく、角のある形状のため、握ったときに滑りにくいのが特徴です。こちらも軽量で、長時間使っても負担を感じにくい設計になっています。落ち着いた見た目と実用性のバランスから、贈り物として安心して選ばれることが多いモデルです。
贈ったあとも続く、包丁との付き合い
定年祝いや退職祝いで包丁を贈る価値は、手渡したその日だけで終わるものではありません。むしろ、その後の時間の中で、少しずつ実感されていくものだと感じます。
研ぎ直しで、また相談に来られることも

實光刃物の店舗で、研ぎ直しの受付時に包丁を確認しながら相談を受けている様子
「これは定年祝いでもらった包丁でね」
研ぎ直しや相談で来店された際、そう話される方にお会いすることがあります。何年も使い続けた包丁を手にしながら、当時のことを思い出すように話される姿が印象的です。
包丁は、使い続ける中で切れ味が落ちたり、手入れが必要になったりする道具です。だからこそ、売って終わりではなく、その後も相談できる場所があることは、贈り物としての安心感につながります。使い方や手入れの相談、研ぎ直しを重ねながら、 少しずつ手になじみ、生活の一部になっていく。そうした時間も含めて、包丁は長く付き合っていける道具なのだと思います。贈り物に正解はありません。ただ、これからの時間に静かに寄り添う道具として、贈り物に包丁という選択をされる方が増えています。
包丁選びに迷われたときは、 実際の暮らしや使い方を伺いながら、一緒に考えることもできます。
店舗でのご相談はもちろん、 ホームページでも包丁のご紹介をしていますので、ぜひご覧ください。




