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いただきますの意味とは

いただきますとは

「いただきます」とは「あなたの命を頂きます」という意味です。
食材そのものに対する感謝の気持ちを表す言葉です。

よく考えてみれば、食べ物は、肉にしろ、魚にしろ、野菜にしろ、穀物にしろ、すべての元は生き物であります。
その生き物の命を頂いて我々人間は日々生かされています。

食事そのものが日本人にとっては生命を頂く神聖なる儀式。神事なのです。
農作物を育てる農作業も、それを食べ物として提供する料理も神事なのです。

食事の前に「いただきます」という事は、こうして噛み砕いて考えてみると必要で欠かせない事だと実感させられます。
例えば生物である草は、生物である牛に食べられ、生物である人間に牛は食べられ食物連鎖を起こすわけです。
命が命を繋ぎ、生きる事が出来る、食なしでは生物は生きていけません。
「ありがとうございます、生かさせていただきます」という気持ちを込めて「いただきます」という事を習慣づけることは命を慈しむ意味でも大事な事という事が分かります。

料理人の使命感

また料理人も、食材の命を頂いてそれを食べ物にするという神事を行っています。そのような尊い神事を任されているという使命感が、たとえ無意識の中にでも潜んでいなければ、何代にもわたって愚直においしい料理を追求するなどということはできません。
単なる金もうけが目的だったらもっと手っとり早い道に転向してしまうでしょう。
食べる前の調理も神事であるからこそ、頂いた食材の命を最大限生かしておいしい料理にしようと努力し、さらに頂いた人の健康にも良い料理を提供したいという思いやりが発生するでしょう。
食事がおいしく、かつ健康的だという特長は多くの料理人が先祖から子孫へ、先輩から後輩に伝えられる伝統の中で神事に携わる使命感を感じとって愚直な努力を何世代も続けているところからきています。このような努力が積み重なり、料理は人の命へと繋ぎます。

「いただきます」は「ごめんなさい」でも「すみません」でもなく、最高の「ありがとう」の気持ちを込めて言いましょう。

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)

實光刃物 四代目:實光俊之(じっこう としゆき)
「實光刃物(じっこうはもの)」は大阪の堺で明治33年に創業し、包丁(刃物)の製造と販売をしています。一期一会の精神で、お客様との瞬間を大切に。切れ味へのこだわりを胸に、日々技術の向上に励んでいます。技術の継承と共に、将来は世界中で愛される堺包丁のブランドを築き上げる夢を抱いています。
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