人気ワードYaiba万能片刃銀座包丁研ぎ修理砥石

Topics

本刃付けの包丁をお使いの方へ|安心して使っていただくために知ってほしいこと

本刃付けを検討していると、「切れ味は魅力だけれど、自分に扱えるだろうか」そんなふうに感じることはありませんか。本刃付けは、包丁の切れ味をしっかりと感じていただける仕上げのひとつです。一方で「扱いが難しいのでは?」「欠けたりしないだろうか?」と不安の声をいただくこともあります。

日々お客様とお話しする中でよくいただくご質問をもとに、この記事では、本刃付けの特徴と、安心してお使いいただくために知っておいていただきたいポイントを分かりやすくご紹介します。

本刃付けの包丁は、鋭い切れ味を引き出すため、刃先を薄く仕上げた研ぎです。その分、刃先は切れ味を優先した、繊細な状態になります。

ここでは、実際にお客様からご相談をいただいた事例をもとに、本刃付けの包丁に見られることのある状態と、安心してお使いいただくために知っておいていただきたい点をご説明します。

使い方によって、刃先に小さな欠けが出ることがあります

本刃付けの包丁の刃先に、使い方によって生じた細かな欠けの状態

本刃付けの包丁の刃先に、使い方によって生じた細かな欠けの状態

こちらの写真は、本刃付けの包丁をご使用後、刃先に細かな欠けが見られるとご相談をいただいた際のものです。大きく刃が折れている状態ではなく、刃先のごく薄い部分に、小さな欠けが点状に見られます。本刃付けは切れ味を重視した仕上げのため、硬いものに当たった場合や、力を入れて押すような切り方をした際には、刃先に負荷がかかり、このような状態が見られることがあります。

れは本刃付け特有の仕上げによるものです

本刃付けは、繊細で鋭い切れ味を引き出すことを目的に、刃先を細かく研ぎ、薄く仕上げる研ぎです。そのため、刃が食材に入る感覚は非常に良くなる一方で、刃先は丈夫さよりも切れ味を重視した、繊細な状態になります。

刃先を薄く仕上げた本刃付け包丁の刃先形状と切れ味を重視した仕上げ

刃先を薄く仕上げた本刃付け包丁の刃先形状と切れ味を重視した仕上げ

今回のような細かな欠けは、包丁の不良や異常によるものではなく、本刃付けの包丁に合わない切り方をした際に見られることがある状態です。本刃付けは、力を入れず、刃をすっと入れることで切れ味を発揮する仕上げのため、切り方を意識していただくことで、その良さを長く楽しんでいただけます。

安心して使っていただくために

本刃付けの包丁は、切れ味を生かした使い方を意識していただくことで、その良さを実感できる仕上げです。ここでは、使い始めの段階で心がけていただきたい点と、切れ味を長く楽しむための考え方をご紹介します。

本刃付けの包丁を使うときのポイント

本刃付けの包丁は、切れ味を重視した繊細な仕上げです。使い始めのうちは、硬い食材を避け、力を入れすぎずに使うことを意識してください。刃を押し当てるのではなく、刃をすっと入れて引くような感覚で切ることで、刃先への負担を抑えることができます。

本刃付けの包丁で、力を入れずに刃を引くように玉ねぎを切っている様子

本刃付けの包丁で、力を入れずに刃を引くように玉ねぎを切っている様子

切れ味が落ちたと感じた場合や、刃先に小さな欠けが見られた場合は、無理に力を加えようとせず、砥石で刃先を整えていただくのがおすすめです。本刃付けの包丁は、刃先が整った状態になっているため、一般的な包丁に比べて研ぎやすい仕上げになっています。

日々の使い方を少し意識することで、本刃付けならではの切れ味を、安心して長く楽しんでいただけます。

本刃付けの包丁が向いている方

實光刃物の本刃付けは、職人が一本ずつ包丁の状態を見ながら、切れ味を最大限に引き出すことを目的に仕上げています。使う方の手に自然になじみ、日々の料理の中で切れ味の良さを実感していただけることを大切にしています。

本刃付けは、切れ味を楽しむための仕上げのひとつです。その特性を理解したうえで選んでいただくことで、より心地よくお使いいただけます。

こんな方におすすめです

本刃付けは、包丁に求めるものとして切れ味を最も重視したい方に向いている仕上げです。食材にすっと刃が入る感覚や、力を入れずに切れる軽さを大切にしたい方には、違いを感じていただきやすいと思います。

具体的には、次のような方におすすめしています。

・切れ味の良さを、包丁選びのいちばんの基準にしたい方
・力を入れず、刃の動きで食材を切りたい方
・日々の料理の中で、包丁の切れ味を実感しながら使いたい方

使い始めは慎重に扱いながら、少しずつ感覚に慣れていくことで、本刃付けならではの切れ味の良さを無理なく楽しんでいただけます。

本刃付けを安心して選んでいただくために

 砥石を使って本刃付け包丁の刃先を整えているメンテナンスの様子

砥石を使って本刃付け包丁の刃先を整えているメンテナンスの様子

本刃付けは、食材にすっと刃が入る鋭い切れ味を引き出すため、刃先を薄く仕上げた研ぎです。そのため、丈夫さよりも切れ味を優先した、繊細な刃先になります。この特性を理解したうえで選んでいただくことで、本刃付けならではの切れ味を安心して楽しんでいただけます。

少し使い方を意識していただくだけで、本刃付けならではの切れ味は、日々の料理の中で心地よく感じられるようになります。包丁の特性を理解し、自分の使い方に合っているかを考えながら選ぶことが、長く安心して使い続けるためのポイントです。

本刃付けについて、もう少し詳しく知りたい方や、仕上げの内容を確認したい方は、實光刃物の公式ホームページもあわせてご覧ください。包丁選びの参考になる情報をご紹介しています。

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)

實光刃物 四代目:實光俊行(じっこう としゆき)
「實光刃物(じっこうはもの)」は大阪の堺で明治33年に創業し、包丁(刃物)の製造と販売をしています。一期一会の精神で、お客様との瞬間を大切に。切れ味へのこだわりを胸に、日々技術の向上に励んでいます。技術の継承と共に、将来は世界中で愛される堺包丁のブランドを築き上げる夢を抱いています。
詳しくはこちら

関連記事