實光の包丁研ぎ修理とは
包丁を研ぐと言われると、角砥石やシャープナーを使った刃先の研ぎをイメージされる方も多いかと思います。しかし、實光の研ぎ修理は研削*から行い、包丁を新品に近い状態まで戻します。
*研削…包丁を研いで削り、形造る工程。詳しい作業内容は、選ばれる理由の研削をご覧ください。
新品に近い切れ味まで回復させる研ぎ修理
例:片刃の研ぎ直し
例:両刃の研ぎ直し
新品でどんなに切れ味の良い包丁も使い続ければだんだんと切れ味が落ち、研ぎ修理が必要になります。ご自身でシャープナーや角砥石を使って研ぎ直していくと、片刃、両刃どちらも①のように刃先だけが削られ、包丁の肉厚が厚くなっていくことがあります。
このような状態になると、ご自身での研ぎやホームセンター、スーパーなどにある研ぎサービスで受けられる研ぎ直し(刃先だけの研ぎ)では切れ味の回復が困難になります。
實光では、②のピンク色部分のように、刃先だけでなく包丁を全体的に研ぎ直すことができます。この包丁を全体的に研ぎ直すために必要なのが「研削」という工程です。
研削では、縦回転の砥石や横回転の砥石を用いますが、一般的な研ぎのお店(製造を行わない研ぎサービスを実施するお店)では、縦回転の砥石を持たない場合が多く、刃先だけを研ぐサービスを提供しています。
實光は包丁の製造もおこなっているため、「研削」を行うことができる設備と職人がいます。そのため、新品に近い③の形状まで包丁を研ぎ直すことができるのです。
和包丁の場合は刃の研ぎと一緒に柄交換も行います
實光の刃の修理は研削から行う為、和包丁の場合は今ついている柄を外して研ぎをします。柄を外して研ぎ修理をする事で刃の柄の差込口付近も綺麗にすることが出来ます。また、柄の交換もすることで切れ味はもちろん、見た目も購入時に近い状態になります。
※洋包丁は柄交換は必要ございません。
實光でお買い求めいただいた包丁はもちろん、他社の包丁の研ぎ修理も受け付けております。
研ぎの種類 | 回復率 |
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實光の研ぎ修理(刃の研ぎと柄交換を含む) ※通常、朴水牛柄に交換になります |
100% |
一般的な刃先の研ぎ直し | 60% |
※柄の交換まで必要ないという方はそのままの状態でも可能ですが、下記の点についてご理解を頂いた方のみ対応させて頂きます。
- 柄の口輪部分が削れる場合がある
- 柄が汚れる可能性がある
- 柄の付け根付近が綺麗に研ぐことができない
實光の研ぎ修理については、YouTubeにても解説しております。
包丁修理の事例
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片刃包丁の裏押しをやり直し片刃包丁の乱れた裏押しを綺麗に修正します。
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包丁の大きな欠け修理大きく欠けてしまった包丁を削り落としまた使えるように修理していきます
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刺身包丁のサビ落とし刺身包丁の全体についているサビ落としをして修理します